99ネット中部の考え方

1997年8月に、東名高速道路の菊川町付近で発生したタンクローリーの横転漏洩事故は、漏洩した化学薬品が河川に流出し、その異臭が付近住民に不安を与え、一時的に避難をする結果となり、東名高速の事故区間が14時間半にわたって閉鎖されるという大きな被害をもたらしました。
被害が拡大した原因は、事故そのものの性格に加え、初動対応の遅れがあったといわれています。この事故の場合は、もし危険物の性質や処理方法を確認する手段ができていれば、もし近隣の輸送会社が現場に急行できていれば、被害をもっと小規模に抑えることができたかもしれません。

危険物輸送の重大事故が増加傾向にあるなかで、安全管理はもとより、緊急事態に備えた管理体制を整えることは、一企業の問題ではなく、業界全体の社会的責任としてとらえる必要があります。中部タンクトラック部会が、危機管理体制を運営することは、危険物輸送の専門業者として必要不可欠な役割であると考えます。

我々は、このような考え方に基づいて、99ネット中部を運営します。

99ネット中部の概要

  • 東海3県を中心に、危険物輸送を行うトラック運送事業者の有志が、緊急事態に備えた危機管理体制を構築し、災害の未然防止と、災害発生時の影響の最小化に協力する。
  • 中部タンクトラック部会へ入会する際には、会員会社と部会長との間で「99ネット中部相互援助協定」を締結します。
  • 会員は、自社が保有する緊急資材。車両などを、事前に部会ホームページに「会員情報」として登録し、会員が必要とする場合には、その使用を認める。
  • 緊急事態が発生した場合、会員は部会ホームページにおいて、最も迅速・的確な初動対応が可能な会員を検索し、当該会員に資材の提供、あるいは応援の要請を行う。
  • 要請を受けた会員は、資材を提供するとともに、必要な場合には、資材や車両・人員を現場に派遣し、処置を応援する。

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